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三島スカイウォークと紫陽花

2018.07.06更新

連日の夏日と台風が猛威を振るっている昨今。7月の声を聞く前に梅雨が明け…今年は最短だったようですね。夏場の水不足は大丈夫なんですかね?

 

梅雨がまだ明けてない日曜日…息子達を朝早く叩き起こして、静岡の三島まで紫陽花を見に行ってきた。日本最長の吊り橋がある事も、その場所に行くことを駆り立てられた要因。

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スカイウォークは、とにかく長い。行きはそんなに揺れなかったのに…戻る頃には人が増えてきたせいか?かなり揺れて酔いそうになった。

 

でも、一番の目的は…妻も私も紫陽花が好きだということ。梅雨と言えば…雨。しっとりと降る雨に映える紫陽花を見に行こうとなった。

 

紫陽花には…皆さんもよく目にする青〜藍色〜紫色系。赤色系。白色系と大きく分けて3種類の色があるそうです。私は個人的には、紫色が好きです。なんか神秘的で素敵な色。

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皆さんは…それぞれの色の違いが出る理由って知ってますか?知らないなら…その理由って気になりません?笑。もし興味があれば…

 

色のベースとなるのがアントシアニンの存在で、植物界には、多く存在する色素。ブルーベリー(特にビルベリー)にはたくさん含まれていて、その抗酸化作用で白内障の予防や眼精疲労に効くと言われているのは皆さんもご存知のことでしょう。

 

日本には、青色系の紫陽花が多い。理由は、土壌が酸性であることが大きく影響している。雨水には大気中のCO2《二酸化炭素》が溶け込んでいるので、日本の土壌の多くは弱酸性となっている。酸性だと土壌中のアルミニウムが溶け出しやすく、根から吸収しやすくなり、アントシアニンと結合し、青色系の紫陽花となるらしい。

逆に…土壌がアルカリ性だと、根からアルミニウムを吸収できないので、赤色系の紫陽花になる。

白色系の紫陽花は、もともとアントシアニンを持っていない紫陽花。

理由はどうであれ…どれも綺麗で素敵ですよね。皆さんも癒されると嬉しいです。

 

紫陽花の色を見るだけで、そこの土壌のPHが推察できるのは…なんだか面白いくないですか?これから紫陽花の見方も、少しは変わったりしませんか?笑

 

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ちなみに…私が今回一番癒された紫陽花が…
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薄紫色の紫陽花…どこか儚げで、やはり高貴な印象を受ける。

 

この紫陽花の名前に一般公募があった。

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真ん中の青色の花を取り囲むガクが王冠のように見えたので、『ティアラ』と命名してきました。私のネーミングセンスはいかに?笑

 

日本には、素敵な四季がある。忙しく生活していると…そんな四季に気付かずに毎日を過ごしている。四季おりおりで特徴的な植物を愛でる気持ちが、一年を…そして人生を楽しむコツなのかな?とこの頃は思う。私もそれなりに歳を取ったんだと思う。笑。近くラベンダー畑を。そして夏には、ひまわり畑を。春には桜の名所を…見に行くつもりだ。

網膜剥離

2018.06.04更新

網膜剥離を治すのに、硝子体手術と網膜復位術の2つの方法がある。当院では、2つの方法を最適に使いわけ、できる限り緊急対応している。

 

ある平日の午後外来での事。もう一踏ん張りで業務終了の頃。受付スタッフから…剥離が来ました。と

一瞬…?紹介なの?

 

良く聞いてみると…問診だけで、そのスタッフは網膜剥離だと見抜いたようだ。確かに…1週間前から右目の端がチカチカ光った後に飛蚊症が増え、数日前から一部の視野が暗くなってきた。またその視野欠損(左上方)は徐々に広がってきていると。外傷歴は無く…と。まさに問診は完璧で、私が聞きたかった内容そのものであった。そして年齢は30代…年齢が若いから近視が強いんですかね?とまで付け加えての報告だった…頭が下がる。

 

手術をする人間としては…剥離の原因裂孔の位置や形。年齢により術式を使い分けているのが本音。一通りの検査が終わり…網膜剥離チャートを私が描く事を知っているスタッフがその準備を無言で用意…助かる。剥離の時に、網膜復位術の可能性がある場合は今でも必ずチャートを描くようにしているからだ。

 

眼軸測定(目の大きさ)も手術をするのには重要な検査項目。うちでは、オーダーを出さなくても、散瞳する前にしっかりデータが揃えてくる。開院以来、一緒に数多くの網膜剥離と戦ってきた結果だろう。検査結果を見て、カットダウン時や縫合糸の通糸時に強膜は薄めとか普通で大丈夫だとかのイメージをつける。

 

そして…とっくに業務時間を過ぎてからのご家族、ご本人様に病態や手術術式のムンテラをする事に決まった。嫌な顔ひとつしない受付、看護部。暗黙の了解で、それぞれの部署で最低限のスタッフだけが残り、しっかり対応してくれた。自然とそういった連携も出来てきたようだ…助かる。

 

私は、業務に専念。何故か?若いのに、他眼はすでに単焦点レンズが挿入されていた。お話を聞くと、先進に入っていたが多焦点レンズのメリットを良く聞かずに、安易に単焦点レンズを選択してしまったと。剥離の起きているこっちの眼は、どうしても先進医療を使用したいと。先の手術での後悔や無念の念が強く感じられた。その事があり、先進認定施設であり、剥離も対応している当院を遠方ながら探し当ててくれたとの事であった。

 

私のやる事はすぐに決まった…準緊急でのバックリング手術で剥離を直し、落ち着いたら希望であるレーザー白内障手術をする事。

 

バックリング手術の利点と欠点をお話しして、硝子体手術の利点、欠点もムンテラした。まずは、網膜剥離をしっかり治さないと…後に行う白内障手術自体の意味が無くなるから重圧はある。もちろん再剥離のリスク、合併症についてもお話しした。

 

黄斑剥離は生じていない下耳側の網膜剥離であったため、翌日(火曜日)の予定手術の一番最後での対応とした。助手に入るスタッフ達は、いつものようにボリュームある予定手術を終えてからの対応…頭が下がる。

 

実は…その日の予定手術はいつも通りボリューミー。バックヤードで手術器具を滅菌するスタッフも…私の手術ペースを乱さずに迅速に丁寧に対応してくれた…助かる。

 

バックリング手術をしていると…改めて眼の解剖の大切さ、オペ室での眼底検査の能力、カットダウンの位置やバックリングを置くセンス、そして…強い精神力と強靭な肉体。全てが備わっていないと完遂しない手術なんだだと…感じる。

 

まだまだ、その能力や体力は維持出来ているようだ…翌日、バックリング上に裂孔がしっかりのっていて網膜下液がしっかり抜けていた。一安心。

 

ただし、レーザー白内障を終えるまでが、うちの仕事。こう言ったバリエーションのある要望に対応できるクリニックになってきたのは…やりがいを鼓舞されるのと同時に誇らしくもある。

 

私の原動力の根底には…やはり患者様のためにの思いが強いのだろう。そしてスタッフ達全員も…。

また、つい先日も黄斑剥離の20代の網膜剥離を手術した。典型例らしく、1ケ月以上前から異変には気付いていたが…放置。いよいよ見えずらくなり(黄斑が剥がれて)来院。気持ちは分かるけど、もう少し早く来院して欲しかった。なぜなら…黄斑(網膜の中心)まで剥がれてしまうと必ず歪み、視力低下が残るし、たとえ視力が回復しても…暗く感じるから。

手術は、今回もイメージどうりに終わった。硝子体手術と比べ体位制限が不必要だから社会復帰も早い。

 

今回、改めてバックリング手術の良さを再認識したと同時に、うちのスタッフ達の成長した姿やチーム医療の完成形を垣間見たようだった。私は…自分の体力と気力が続く限り、クオリティーの高い網膜復位術をこのクリニックで提供し続けていける自信を深めた出来事でした。

当院コンタクトレンズについて

2018.06.02更新

こんにちは!
視能訓練士の大澤です。
私は中学時代にバレーボール部に所属していました。ですが、中学1年生の夏頃から急激に裸眼視力が低下し、ボールが見えずらくなりました。そこで両親と相談しコンタクトレンズを試してみることを決めました。初めてのコンタクトレンズ装用は緊張しましたが、眼科のスタッフの方が優しく丁寧に説明してくれた事、見え方が格段に向上した事を覚えています(*’U`*)
さて、今回6月1日から当院ではコンタクトレンズ新規作成、定期検査は完全予約制となります。完全予約制にすることにより、1人の患者様との時間を十分にとり患者様の満足度を向上できたらなと思います。完全予約制へと変更することによりご迷惑をお掛けしますが、分からないことがありましたら遠慮なくスタッフへお声掛け下さい。

紫外線対策をしましょう

2018.05.06更新

先日、東京のとある医療誌媒体の会社から紫外線とサングラスについての取材を申し込まれた。私なりに日頃考えていたり、調べた内容を眼科医の立場から話させて頂いた…。

太陽光は、我々生物にとっては無くてはならないものであり、そこに含まれる紫外線には、UVC、UVB、UVAが存在していて、地球上に降り注いでくるのは後者2つらしい。そして日本では5月から9月までが一年で最も多く降り注ぐ時期だとはあまり知られていない。時間帯は午前10時から午後14時までで多く、薄曇りの日でも快晴時の80%の紫外線が降り注いでいるらしい。

 

紫外線と聞くと…多くの方が『日焼け』と言うワードが一番最初に頭に浮かぶかもしれない。程よく日焼けした身体や顔は、その人を活動的に、健康的に見せてくれる。

 

ただ、日焼けには『サンタン』と『サンバーン』の2種類が存在する。前者は肌が黒くなる状態で、誰もが一度は憧れる?。後者は、肌が赤く熱感を帯びヒリヒリ痛くなる状態。最悪の場合は水膨れも生じる。いわゆる火傷で急性炎症を起こした状態。数日後に皮膚がボロボロと剥けてくる。主に作用する紫外線が違っていて、前者がUVAで、後者がUVBと言われている。

では、UVBをしっかりと対策してUVAなら大丈夫なのか?実は、UVAはエネルギーこそ弱いが(UVBより)皮膚の深層にまで到達するため、女性が最も嫌がるシミやシワ、たるみの発症原因となる。そして両者とも長時間、長期間浴び続けていると皮膚癌を発症するリスクが上昇する。

 

どうやら…両方対策した方が良さそうだ。参考までに…サンタン(UVA)対策にはPA値の高い日焼け止めを、サンバーン(UVB)対策にはSPF値の高い日焼け止めを使用しましょう。
そして、ビダミンCは日焼け後の身体には嬉しい栄養素であることを付け加えておく。

 

では、本題。眼には、紫外線はどうなのか?

 

実は、眼もしっかりと紫外線対策をしないといけない。紫外線が原因と考えられる疾患を羅列する…電気性眼炎(雪目)、瞼裂斑炎、翼状片、結膜炎(充血)、白内障、黄斑変性など。

雪目は、スキー場や海水浴、電気溶接などで長時間紫外線にさらされ角膜に傷が出来た状態。ゴロゴロして目が開けていられないくらい痛くなり、充血などで、発症が6〜10時間後だから夜間救急に受診する羽目になる。しっかりゴーグルやサングラスを使用しましょう。

身近なところだと…この時期からのドライブ。車のフロントガラスは耐久性と割れた時の飛散防止目的に合わせガラスとして中間に樹脂製の膜が使われているようで、ほぼ紫外線をカットしてくれているらしい。サイドガラスは、車種により様々なようで、先に述べた時間帯には窓ガラス側の日焼け対策とサングラス着用をお勧めする。

 

ゴルフされる方も…1年中しっかりサングラスを使用してください。翌日、ゴロゴロや充血に悩まされたり、瞼裂斑炎、翼状片、白内障や黄斑変性になるなんて嫌ですよね。

 

サングラスは意外と勘違いされている。色の濃いレンズが良いサングラスでは無く、ぜひ紫外線透過率という値を確認してください。99%以上カットのものを選び、色は薄めでも透明でも構いません。顔との隙間にも注意をしてください。しっかり自分の顔のサイズにあったサイズを選び、フレームは厚め、目をしっかりと覆うタイプを選択して、帽子を被ったり、日傘も併用しましょう。ゴーグル型ならなお良いでしょう。紫外線は四方八方から侵入してきますよ。

 

最後に…適度な紫外線は、我々の身体の中でビタミンD生成を促しカルシウムの吸収を助け骨を丈夫にしてくれます。また乾癬やアトピー性皮膚炎の治療にも応用されてもいます。対策をして、上手く付き合っていくのが一番良いかと思います。

今回のブログは、ある医療誌媒体からの取材時に、紫外線対策について質問されたのがきっかけです。読んでくれた皆様が、少しでもサングラスについて正しい知識を持ってもらえる一助になれば幸いです。

インフォームドコンセント(説明と同意)

2018.05.06更新

こんにちは。看護師の岩渕です。

 

今回は、私の失敗談をお伝えします。

 

先日、来院したその日に緊急の処置が必要になりその後1〜2週間うつ伏せの治療をしなくてはならない患者様がいらっしゃいました。

その方は、定期的に受診していてご自身の病態をしっかり理解されている方でした。

その日はお一人で来院されていて、突然の処置になって少し驚いていましたが、原因〜病態〜治療〜自宅管理まで説明させていただきしっかり理解していただいていました。

無事に処置を終え、リカバリー室にあるうつ伏せ専用のチェアーで夕方までしっかりうつ伏せしてもらい、ご家族のお迎えを待っていました。

患者様本人もさることながら、ご家族にも病気と治療スケジュールの理解・協力を得ることが私の信条です。

例に違わず、何も知らされずさぞ心配されているだろうと思い、院長の了解を得て夕方お迎えいらしたご主人に私の方から現在の状況と帰宅された後の協力を得るため説明をさせていただいたら、何とご本人から叱責を受けてしまいました。「自分の眼の事なのだから自分で解決できる!それぞれの家庭で事情が違うのだから余計な事をしないで欲しい。」と…。

彼女は非常に自立した女性です。

ご自身の病態をしっかり理解し、ご自身で整理されようとしていました。

私はそんな彼女の頑なな姿勢を、ご主人を心配させないよう配慮しているか強がっているのかも…と勘違いしていたようです。そして自分の正義感と重なり出過ぎた行動をしてしまった事を反省しました。

「人それぞれ家庭の事情が違う」

その通りです。

私に足りなかったのは、説明を行うにあたり同意を得なかった事です。

 

この時代、インフォームドコンセントが大事です。

一般的には手術や治療に関しての説明と同意の事を指しますが、同居家族や離れている家族にどれだけの説明が必要か、ということも医療者としてしっかり理解し、本人や家族に理解いただく事の重要性を学ばせていただく良い機会になりました。

そう気づかせていただいた患者様には感謝ですし、この先この仕事をしていく上で一生忘れてはいけない事だと思いました。

 

追伸…。

私個人的な意見はとしては…もし自分の主人や両親が同じ状況だったら…どんなに忙しくても、やっぱり甘えて欲しいし全てを知りたい!と思います。

なぜこんな追伸を書いたかというと…私の両親も子供達に遠慮して甘えない人達なので(笑)

母の事を思い出してしまいましたnico

 

 

 

 

 

 

よろしくお願いします!

2018.04.08更新

こんにちは!今年の3月に専門学校を卒業し、4月から正社員としてお世話になっております。受付の齋藤と申します。

日に日に暖かい日が増えてきましたが、皆様体調はいかがでしょうか?

 

桜の季節という事で、先日前橋公園に夜桜を見に行ってきましたflower2屋台も出ていて、人が沢山いてとても賑やかでした(*’U`*)昼間に見る桜と、夜に見る桜はまた一味違い、ライトアップされている夜桜はとても綺麗でしたnico高崎周辺は散ってしまったので、今度は赤城の千本桜を見に行こうと思います!

まだまだ至らない点ばかりで、何かとご迷惑をおかけすることもあるかと存じますが、1日でも早く皆様のお力になれるように頑張りたいと思いますのでよろしくお願い致します。

知り合いの手術

2018.04.02更新

桜満開!春ですね〜。今年は花粉症がかなり猛威をふるっていますが、皆さん大丈夫ですか?また気温の変化も激しい時期なので体調管理にはお互い気をつけましょうね。

 

開院して…新たな知り合いや友達も増え、有り難い事にその方々から手術や診察を頼まれる事(相談)も増えてきた。私の知識や技術でお役に立てる内容であればと…祈る。この心理は、紹介状を持参された患者様(他院からの手術依頼時)や、初診患者様と初めてお会いする時にもいつも根底にある心理。また、知り合いだからとかで…特別な対応はしていない。

 

ほんの一例だか…。
先日、脳出血後の複視で悩んでいる知り合いを診て欲しいと…。眼位検査や眼筋運転の機能評価をする特殊検査をして、今後プリズム眼鏡で対応する方針を説明させていただいた。

また、緑内障でクリニックに定期的に通ってくださる患者様からは、本当に眼で困っている知り合いがいて、一度遠方だが診てくれないか?と。後日拝見すると…片目が黄斑変性で瘢痕状態。他眼が末期緑内障状態。こんな時は、一日も早く再生医療の技術が臨床現場で当たり前に使える日々が来るのを心の中で渇望するだけの無力な存在となる。と同時にタイムマシーンかなにかがあって、過去に戻れるならせめて片目だけでも視力を維持出来るようなアドバイスや治療が出来ればと…妄想する。現時点での医療では限界の状態だと説明し現状維持をと話す。黄斑変性症や緑内障、糖尿病など失明に繋がる疾患は…プライマリーケアやムンテラが本当に大切だし、長い付き合いになるからこそクリニックの果たす役割は大きいと思う。途中で脱落する患者様にも責任はあるが…我々医療人がしっかり理解させているのか?治らないが維持する事は充分に可能だと教育出来ているか?反省する点は大いにあると思う…。

 

そして…私への手術の相談は、実に多岐にわたる。

単純な白内障手術から硝子体手術。先日、友人の知り合いが網膜の病気で手術が必要と言われたが先生がしてくれないか?と相談を受けた。診察すると黄斑円孔。もちろんうちでも治療出来るしその治療方針が変わるはずも無く…手術が必要な事とガス(空気)を使用する必要があるため一定期間の体位制限(伏臥位)が必要だと話し、いつも通りに病期の判定をしてその段階での初回治癒率を話す。点眼指導や生活指導は、スタッフが別室で丁寧に話してくれる。

 

私の経験上では閉鎖しなかった事が無い大きさ。今のレベルなら合併症の発生率もほぼ皆無だが、術後感染症の可能性や網膜剥離の可能性についても話す。では、明後日の予定手術で…と決まった。

 

お忙しい人のようで…その後手術は3週間後となった。円孔の大きさからして、延期は問題無いと判断した。

 

結果、手術は問題無く終わりすぐに伏臥位を指示。翌日の診察でも経過良好と判断。黄斑円孔が閉鎖するかどうかは…あとは時間の問題。一安心。

 

決められた再診時(閉鎖しているであろう時期)に、網膜の写真を撮ってから診察の流れ。写真を撮ってくれたスタッフから先生閉鎖してません!と報告が入った。言葉を疑ってすぐに画像を確認したが…。確かに閉鎖していない。手術はいつも通り何も問題なかった事を頭の中で再確認。何度も。伏臥位もやってくれていたはず…。

 

ガス(空気)はまだ5割残っている。診察もせずにすぐにリカバリー室で伏臥位を夕方まで指示。絶対に閉じるはず…。夕方再撮影してみると…今度はしっかり閉鎖していてハッピーエンド。笑。

 

総括すると…術後の伏臥位が疎かになっていたんだと分かった。後日、体位制限によって首や肩が凝ってしまい2日目にマッサージを受けに行ったんだとバツが悪そうに話してくれました。今となっては笑い話。

 

以前、知り合いのDr や医療人の増殖性糖尿病網膜症に対し硝子体手術を複数人に施行した事があります。もちろん白内障手術だけを執刀することもあります。ただ皆さん決まって…術後管理や点眼の重要性、再診の必要性を分かっているようで疎かになる傾向が見受けられます。一般の患者様よりも。私も他科にかかると…そうかもしれませんが。笑。

これからも、いろいろな方がいろいろな眼の方をご紹介していただけると思います。手術が必要なら、変わらず全力で対応します。同業者や知り合い、友達など変に遠慮しないで、しっかりムンテラ、生活指導、場合によっては注意もしていきたいと思います。同業者だと…少なからずスタッフや私も遠慮や暗黙の了解が入る可能性は否めませんが…。

そして、4月1日から正式に常勤スタッフ(仲間)が…また一人将来有望なスタッフが加わります。学生時代から時間のある時にクリニックに顔を出してくれて、出来る事を手伝ってくれてました。他のスタッフ同様に、患者様本位に考えられるスタッフになってもらえたらと思います。働いていれば、いろいろな事があると思いますが、彼女なりに目標を持ってやりがいを見出して成長してもらえると嬉しいです。全ては患者様のために…。そして、いっぱい、いっぱい患者様の笑顔をこれからも一緒に見ていきましょう。

静岡へ行ってきました!

2018.03.23更新

みなさんこんにちは!受付の青木です!

段々と暖かい日が続いてきましたが、みなさん体調はいかがでしょうか?

先日のお休みに静岡へ旅行に行ってきましたcar

1日目は天気が悪かったのですが、2日目は無事晴れて良かったですnico海もとても綺麗でした!

桜も少しですが咲いていましたflower2

みなさんはもうお花見の予定は決めましたか?

私はまだどこに行こうか決めてませんehe

是非おすすめの場所があれば教えてくださいgya

それではまた、クリニックでお待ちしております!海

今年もやってます!

2018.02.16更新

こんにちは!事務の青木です。

昨日は暖かかったですが、今日もまた寒いですね!県内ではインフルエンザ警報が発令中のようですが皆さま体調はいかがでしょうか。

まだ寒い日も続きますが、だんだん暖かくなってくると花粉が気になりますよね。今年のスギ花粉のピークは3月上旬から4月上旬までの1ヶ月間のようです。関東では去年に比べ飛散量が1.5倍と多いようです。
当院では今年も患者様にミカンの皮ヨーグルトをオススメしており、レシピもご用意しております。ミカンの皮に含まれるノビレチンがアレルギー症状を緩和する効果があります。また、ミカンの皮は脂肪分解、血流改善などの効果もあるようです。早めの花粉症対策としてミカンの皮ヨーグルトを始めてみてはいかがでしょうか

また…初心に戻って(祝4周年)

2018.02.12更新

おかげ様で…開院記念日をまた1つ積み重ねる事が出来ました。早いもので5年目に突入。去年は石垣島、今年は香港で。自分自身を冷静に見つめ直すため…そして進むべき道を再確認するために、この時期は家族にわがままを言って一人旅に出かける事にしている。行き先は心の赴くまま…。今回は、そんな旅先からのブログ更新。

 

そんな一人旅を画策している矢先に…実父のレーザー白内障手術を先日執刀した。しかも両眼同時に…。話の流れで、私の記念旅行に父親も一緒に行く事になった。笑。

そもそも私が医者になろうと思ったきっかけは、自分自身が病気になった事でスポーツ系の業界に進みたかったその未来(進路)を見失って自暴自棄になっていた高校時代に、身体にハンディを負った当時の主治医に勧められた事。始めは、冗談かと思っていたが、診察の度に真剣に背中を押してくれた。その時に貰った言葉の一つに『病気の苦しみや辛さを味わった人間が、本当の意味で患者様の気持ちや不安な心に寄り添えるんだよ…良医になるには自分がその病気になれば良いんだよ。ほら、もう条件を満たしてるよ』って小児麻痺で動かない左腕をさすりながら、その人は優しく諭してくれた。この人は、幼少時からこれまでにどれだけの辛い、悔しい思いを抱えて生きてきたのだろう?…。

 

今でも『その言葉』は、私の宝物であるのと同時に、私の医師としての原点となっている考え方です。医学は決して万全では無いし、身体の神秘はまだまだ解らない事だらけ…本当の意味で患者様の不安なんて満たせないと思う。ただその隙間を埋めるのは医師の情熱だったり、持っている素質(人間性)だったりすると真剣に信じている。

 

医師としてのキャリアで自身初の身内の手術。それも開院しなければ…習得しなかったであろうレーザー白内障手術。ただ、不安は一切ありませんでした。私が医師になって…大切な人や身内に勧めない又はやらない治療は絶対に患者様(他人様)にもしない。そう決めて眼科外科医として初めて手術を執刀。ずっと続けている信念であり、その信念に基づいた経験が…今の私には沢山備わっているから不安が無かったのです。逆に、私は普段の患者様の手術の方が緊張してますよ。

 

医学は日進月歩のスピードで進化していて、当たり前だった事や定説だった事が…一夜にして変わってしまう事だってある。だけど、その時々に正しいと判断した治療を…身内にも薦める治療をやっていきたいのです。その時のベストの治療法を提示したいのです。提示出来るクリニックであり続けたいです。考え方や治療法もいつまでも同じなんてあり得ないし、馬鹿げてますよね?

 

今現在、レーザー白内障手術の技術に対し…欠点は見受けられません。術後の仕上がりもほぼ完璧です。その高い技術力と双璧を成すのが…プレミアムレンズ。相性は本当に良いです。メガネフリーの生活が手に入る確率が本当に高いマッチィングの一つです。老眼治療にも使えるほどで、自分が受けたいぐらいです。笑。特に現時点でEDOF3焦点レンズ(mini well redy)は最高峰かと。

 

実父は、先進医療を利用した手術(2焦点レンズを使用)をしました。はじめ…3焦点レンズをと思いましたが、すぐに自分の医師としての考え方に反する事だと気がつきました。父親は、今や年金暮らしで高額な自費診療を望むような人では無いのです。うちでの患者様も先進医療を利用される方がほとんどですし、仮に父親が自費分を負担する意思があったのなら3焦点を使用していたのかもしれません。結論は、自分の親だけ特別な事(不公平)をするのが嫌だったのです。患者様(親であろうと)の前では、常に平等なフラットな医師でいたい…。

ただ息子として、育ててもらった恩や情があります。本当に手術中終始平常心だったか?は想像にお任せします。今現在の私が眼科医として持っている2焦点レンズやEDOF2焦点レンズの欠点を補うアイディアや使用経験からくる勘を大いに利用しました。誤解のないように…いつも患者様にやっているうちの治療と何も変わらない内容です。笑

 

ただ、せっかくの機会なので、父親にいくつか甘えさせてもらいました…一つは、初めて両眼同時のレーザー白内障手術をさせてもらう事。普段、遠方(名古屋)で暮らしているのもありますが、今後、患者様に勧めた時や質問された時に、その経験が無ければ自身を持って私やスタッフ達が答えられないのが嫌なんです。多種多様な患者様の御要望にお答えしたい。言葉を変えれば…恩師(当日の主治医)は、医師にとって経験こそ最大の教科書なんだと…教えてくれたからなのです。経験に勝るものはなし。驚く事に…父親は手術間もないリカバリー室で、既に別世界のようにはっきりくっきりと視界が広がっていたとの事でした。本人は凄くびっくりしていました…医学の進歩に。私もスタッフ達も一安心。

 

二つ目は、サプライズで普段東京にいる兄を手術後に呼び寄せ…食事会と称し父親にお酒を飲ませる事。痛くなるのか?傷はうずくのか?笑。患者様には、手術当日の飲酒は禁止しているので…実際の反応を見てみたかったのです。兄も医師なので身体の方はお任せ。なんて…私の心配をよそに拍子抜けするぐらい何も変化がなかったようです。

 

今回、先進医療を用いたレーザー白内障手術の両眼同時手術を体験しました。多分…経験した術者はいるか?数えるほど…かと。本当に貴重な経験を積めました。当たり前ですが、(片目の手術後よりも)手術後は一気に別世界になるとの事です。当日夜から両眼で遠くも、近くも不自由なく見えるとの事で、翌日診後に大変喜んで名古屋へと帰っていきました。

 

当院に、もしオラ(術中診断装置)がなければ、ノウハウがなければ…両眼同時の手術は絶対にしないと思います。度数ずれが怖いから…。でも、当院は一般の患者様にも、これで自信を持って解禁。いち早く社会復帰したい方や、忙しくて時間が作れない方…レーザー白内障手術でも柔軟に対応致します。しっかり相談、個別に説明させて下さり。既に保険診療では対応しています。(前作のブログ)患者様にとって、良い事だと信じているから…。

 

でも、多焦点レンズ…夜間のハロー、グレアはどうしてもあるみたいですよ。欠点は必ずあるんです…しっかり理解してからどんな手術も受けて下さい!

 

後日…父親が手術体験談を書いてくれました。レーザー白内障手術を受ける方や受けたい方、興味のある方はぜひ一読ください。同じ患者様の目線での感想なので、参考になると思います…クリニックに置いありますので、お気軽にスタッフに声掛けしてください。あと、術前検査から手術後まで…一貫してスタッフ達を誉めてくれました。親切で優しいと…特に手術当日リカバリー室を担当してくれた婦長さんには、対応が本当に素晴らしかったと驚いてました。私からも感謝したいです。ありがとう!

 

さぁ!、連休明けからまたスタッフ一丸となって患者様本位のクリニックになるよう尽力します。眼でお困りの方は、我々にぜひ御相談して下さい。最善な方法を一緒に親身になって提案させていただきます。

 

手術を受けた父親は73歳。目が若返り、ますます意欲的に、楽しく老後生活を送れるようなった事でしょう!旅行中そんな元気を…私の方がもらいました笑。