両眼同時(同日)手術
2018.02.02更新
明けましておめでとうございます。随分と…ブログ更新が滞ってしまいました。ネタが尽きた訳では無く、クリニックや個人として色々試してきた事が少しづつ目に見える成果としてあらわれてきたので…ブログ上でアップしていきますね。でも今年は本当に寒いですね!開院以来の大雪!インフルエンザも猛威をふるっているようですが…皆様体調はいかがですか?
クリニックとしては、2018年から…ある事を本格的に実践しています。保険での白内障手術を希望者に限り、両眼の同日手術としているのです。うちでは、希望者は全員。適応は設けていません。一般的には…片目づつ。間隔は1週間空けて行うのがスタンダード。
私個人としましては…勤務医時代に全身麻酔下での両眼手術(条件付きの患者様に限り)を多数例経験していましたし、翌日の患者様の感動する姿やより喜ばれる姿を目の当たりににしてましたので、条件を無くして希望者全員にいつか実践していとおぼろげに考えていました。メリットの一つに…とにかく患者様の社会復帰が断然早いからです。
と言っても…慣習や慣れ親しんだ方法を変えるのはリスクとストレスが掛かります。笑。
ある年末近い去年の12月に、他院では免許更新がどうしても間に合わない患者様が、どうにかして欲しいと…相談に来たのがきっかけです。うちも手術枠いっぱいに予定手術が埋まっていましたが、リスクをお話しして納得されたので、両眼手術で対応させて頂いたのが始まりです。
では、両眼同日手術のリスク?は何だと思いますか?
私は、感染症のリスクヘッジさえしっかり行えば、患者様にはメリットしかないと考えています。実際は…保険診療であるためクリニックの売り上げは目減りするので経営者としてはどうか?と頭の片隅には思いますが…患者様主導の考えでいたい院長、医師の立場からは大賛成なのです)
あと付け加えるなら…レンズ度数ズレのリスクでしょうか?うちはオラ(術中診断装置)を導入したこと。またその精度(私のラーニングカーブが整ってきた)が高く信頼に足りるツールとなってきたため自信を持って柔軟に対応出来るんだと思います。
体験された患者様が増えてきた日常診療…感謝の言葉をより頂けるようになった事や本当に感動され喜ばれている姿は、予想以上でした。Dr 冥利に尽きます。手術後には両眼同時に明るくなるし、バランスも良くなるので…別世界になったとよく表現されます。
今のスタッフ達は、こういった私が提案する変化球にも…レセプト訂正や点眼および生活指導の変更(手間がかかること)にも迅速かつ確実に対応してくれます。器械の準備もしかり。また、より患者様にとって良いアイディアを自発的に考え実践してくれています。私の目指すクリニック体型を本当に理解してくれてきたようだし、みんな患者様の笑顔が好きなんでしょうね。
緊急手術対応含め…これからも可能な限りスタッフ一同患者様主導のクリニックであり続けます。
先週…名古屋に住んでいる実父の両眼同時のレーザー白内障手術を執刀しました。レーザー手術の両眼同日は当院で初でした。結果、本人は大変満足して名古屋に帰っていきました…次回その詳細をお伝えしますね。