皆様、いつも下之城眼科クリニックを頼りにして頂き誠にありがとうございます。
早いもので、本日2月10日で新規開業をしてから丸3年間が経過しました。石の上にも3年。常に、まだまだと上ばかりを向いているこんな私にも感慨深いものがあります。
この3年。決して私一人で大きくなってきた訳では無く、スタッフ達、関係者の方々。なにより患者様に成長させて頂いたんだと感謝しております。
思い返せば…しょっぱなの手術が網膜剥離でした。大雪の中みんなで雪かきをしている最中。ある患者様が、数日前から見えづらくなったと来院。雪かきを中断して…診察。なんとかうちで治してください…と。
当時のスタッフ達のおかげで、私としてはいつもどうりのパフォーマンスで無事に手術を終了できました。特に今でも、うちの硝子体手術を支え続けてくれている看護婦の岩渕さんには、平常心で手術をさせてもらえている事に日々感謝してもしきれません。
この経験が…ここ下之城眼科クリニックでも、私自信が患者様の笑顔のため、全力で全身全霊をかけ技術を捧げる決心や覚悟が着いた瞬間だったんだと思います。
硝子体手術は、スタッフ達の協力もさることながら…うちはコンセテレーションという器械を導入しているのでアルコンさんの協力無くしては成り立ちません。当時、大雪で公共の交通機関が麻痺しているのにも関わらず、車でクリニックまで関連する器材を直接届けてくれた担当の伊藤さん。本当に助かりました。ありがとうございました!
また、私が開業すると決心した時からの戦友であるユニハイトの山本さん…今でも迅速かつ的確にアドバイスをして下さいます。今では、優秀な部下の住野さんと一緒にクリニックを支え続けてくれています。ありがとうございます!
開業医は、当たり前ですが、医者と経営者の二足の草鞋を履いています。私は、開業するまでは、自分はもっと器用な人間だと思っていました。どうやら医者としては器用なだけだったようです。経営者としては、ズブの素人。特に職員人事においては、いまだに才覚のさの字もないようです。人間的に魅力も無いんだと思います。
外科医なので…予想できる事には冷静に対処出来る自信がありますが、スタッフ達(他人)の気持ちは予想できません。
ただし、3周年を迎え、患者様に愛されるクリニックを維持すると同時に、スタッフ達にも愛されるクリニックにしていかなければと思うようになりました。正直…開院当初には、無かった心情です。
患者様にとって、患者様に寄り添うスタッフ達は、クリニックの主役級の役割を担ってくれていると気付いたからです…。
もう既に、お気づきの方も多いかと思いますが…2017年スタッフ達が一新しました。全ては、私の管理、指導不足だったと不徳の致すところです。申し訳ありません。が、日々の忙しい診療で、本当に手が回らないんです。
でも…幸いな事に、新しいスタッフ達も本当に優しいし真面目な人達が多いです。ただ、経験日数が浅く、まだまだご迷惑をおかけする事があるかと思いますが、日々反省して、真の下之城眼科のスタッフになろうと努力してくれているのを私は知っています。どうか、温かい目で見てあげて下さい!
以前から、私の人生は、素敵な人達と巡り会う幸運な星の下に生まれきたんだと感じています。開院以来、それをしっかり活かしきれない自分がもどかしいです。引き続き、システムの構築や労働環境の改善には力を入れていきたいと思っています。それしか出来ないです。人の気持ちはコントロール出来ないので…。
一方…医者としては、恵まれ過ぎているぐらいに順調に実績を残せています。「名医のいる病院 2017」に掲載して頂いたり、医局を通して、足利日赤の非常勤医師として手術指導医を打診されたり、この3年、愚直に努力してきた成果を認められたんだと感謝しています。
専門的な話しになりますが…当たり前のように日帰り硝子体手術の実績を増やし続け、強膜内固定手術、トラベクトーム(ライセンス獲得)やエクスプレスオペ(緑内障手術)の術後成績の向上。
乱視矯正の白内障手術や多焦点眼内レンズを用いたレーザー白内障手術の経験値の増加。一人一人の眼にあったオーダーメイドの手術を提供できるクリニックに成長してきたと自負しています。白内障手術も、今や手術方法から眼内レンズなで自由に選べる時代になっています。一生に一度の手術。ぜひとも自分で納得して選択して下さい。難しいようでしたら…ぜひ選択のアドバイスをさせて下さい!自信を持って選択肢を提供できる経験が私やクリニックにはあります。
また、単焦点レンズを用いた一般的な白内障手術も、ベリオンを導入した事により、職人肌の私ですら芸術的な仕上がりに到達してきたと錯覚するほどです。ただし、レーザー白内障手術の仕上がりを見てしまうと、私の勝手な思い上がりなんだと気付かされますが…。
私は、欲張りなんだと思います。患者様のことをと考えると…スタッフ達のあらやミスが気になってしまう。本当は、感謝しているのに…ただミスを直して欲しいだけなのに…真意とは違ったように誤解される言い方をしてしまう。悪い癖です。
この頃…当たり前のように医師業にだけ集中したいと思う時があります。ただし、この考えは間違いなのです。院長である以上、マネージメントや人事問題にも私が上手く対処しないといけないのです。他の誰でも無い…私が。
これからどうするか?難しい事は考えず…今日は、今日だけは、せめてこれまでの自分自信を認めてあげて、褒めてあげたいです。ささやかなアニバーサリーの日だけは…。
10日は、臨時休診です。もう一度、区切りを付け、真摯に医師として、経営者としての日々に向き合うための充電期間なんだと理解して下さい。
13日から、また微力ですが…地域医療に貢献できる雰囲気の素敵なスタッフ達と笑顔の院長でお待ちしております。眼でお困りの方は、どんな、些細な事でも構いません…どうぞ下之城眼科クリニックに相談して下さい!
そして…下之城眼科クリニックの関係者各位様、業者の方々、スタッフみんな、院外薬局の方々。そして内助の功で私をいつも支え続けてくれる最愛の妻にこの場を借りて感謝したいです。そして…これからもよろしくお願いします!