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下之城盆踊り大会

2017.08.14更新

こんにちは。看護師の岩渕です。

毎日暑いですが皆様いかがお過ごしですか?

先日、下之城第一町内会による盆踊り大会に参加させていただきました。眼科として出店を出すという案もあったのですが、今回は初めてという事もありお祭りをお手伝いさせていただくという形で私岩渕と山田さん2人で参加させていただきました。

お祭りは2日間、盆踊り・焼きそば・焼きまんじゅう・ビール・かき氷などの出店や、マジックショー・2日目には抽選会など多くの模催し物が開催されます。

一番ビックリしたのは、通常盆踊りというと、区長さんや三役の方々をはじめとする(失礼)ご年配の方々が主催で行われる地域が多いのですが、下之城第一町内会では、『球友会』という30〜50代の若い青年世代の方々が活躍されていて、2年に一度開催される盆踊り大会をはじめ、地区の運動会や育成会のソフト・ポートボールの監督、餅つき大会、廃品回収など多岐にわたり球友会のメンバーが中心となり活動されているそうです。私が住んでいる地域とはあまりにも違うので、見習わなければなぁ〜とただただ感心でした。

私たちは2日目に参加し、抽選会にも協賛させていただき、何とやぐらの上に登り院長の代わりに「下之城眼科賞」の抽選を引かせていただきました!   次回は院長、お願いしますね(笑)

盆踊りのクライマックスでは球友会の皆さんの笛と太鼓による高崎伝統踊り『二段落とし』で老若男女問わず躍動感溢れる盆踊りが繰り広げられました! 高崎出身でない私もとてもワクワクし、一緒に踊ろうと誘ってもらい踊りに加わらせせていただきました!下之城の皆さんの中に入れてもらい一体感を味わうことができて何だかとても嬉しかったです!

 

今回飛び入りで参加させていただいたにも関わらず、笑顔で温かく迎え入れてくださった区長さんをはじめ球友会の皆さん、町内会の皆さん本当にありがとうございましたglitter3glitter

次回のお祭りには、クリニックをあげて参加できたらと思います!

その節はよろしくお願いします!

 

(以下の写真はご本人の了解を得て掲載させていただいております)

盆踊り区長さんと球友会の皆さんと盆踊り大会

近視進行抑制

2017.08.01更新

ORTの保坂です。

8月より、近視抑制の点眼薬の低濃度アトロピン(マイオピン)治療を始めました。

治療には低濃度アトロピン(マイオピン)を使用します。 この点眼薬は、アトロピンを0.01%配合させた点眼薬で、Singapore National Eye Centre(SNEC:シンガポール国立眼科センター)の研究に基づいて開発されたものです。

※日本でも7大学(旭川医科大学、大阪大学、川崎医科大学、京都府立医科大学、慶応大学、筑波大学、日本医科大学)にて臨床研究が始まりました。当院の目薬も国内臨床研究と同じ目薬を使用しています。

 

子どもの近視は、主に眼球が楕円形に伸びてしまう(眼軸長が伸びる)ことで、ピント位置がずれることにより生じるケースが多くあります。近くで見ることが習慣化してしまうと近視になりやすく、一度眼軸長が伸びてしまうと戻ることがありません。そのために眼軸長の伸びを抑えることが、近視の進行を抑制するためには重要となります。

マイオピン(アトロピン配合)点眼薬は、近視の進行を遅らせる(眼軸長の進展を抑制する)という点で統計的にも臨床的にも有意義な効果が確認されている唯一の治療法です。

 

【マイオピンの特徴】

・副作用がほぼ皆無の良好な近視抑制薬です。
・近視の進行を平均60%軽減させると言われています。
・日中の光のまぶしさに影響を及ぼさないため、サングラスもほぼ不要です。
・目の遠近調節機能(手元を見る作業)に殆ど影響を与えません。
・近見視力の低下に殆ど影響を与えず、更に累進屈折眼鏡も不要です。
・毎日就寝前に1滴点眼するだけの、非常に簡単な治療法です。
・目薬(1本5㎖)は両眼用で1カ月の使い切りです。
・点眼薬はGMP(医薬品製造管理および品質管理基準)準拠の工場で製造されています。

軽度や中等度の近視の方で6~12歳の学童の方が対象となります。

本治療は自費診療(保険適応外)になります。ご相談や費用や詳細の確認は当院までお問い合わせください。

 

 

講演

2017.07.26更新

先日、レーザー白内障手術(FLACS)の第一人者である七里眼科院長の山崎先生が主催する勉強会に参加してきました。

なんと…今回は私も演者の一人として招待され、僭越ながら当院の取り組みを発表させて頂いた。まだ、導入して80眼にも満たない術者の話なので…実際のテクニカルな話よりも、下之城眼科クリニックに導入した経緯や経営者や術者としての葛藤から決意に至るまでなどを中心に、今後導入を検討している先生方の参考になればと思い引き受けさせて頂いた。

ただ、講演を引き受けた本当の理由は…私にレーザー白内障手術をリリースしてくれて、今でも気軽に相談に乗ってくれる山崎院長に対しての恩返しのつもり…であった。

その会は年に2回、ある金曜日の19時30分から原宿の南国酒家さんで開催されている会で、今回が通算11回目になるそうです。私は、お声掛けを頂いてから3回目の参加となるのですが…いつもアットホームな雰囲気で楽しく、うちのスタッフ達まで参加させてもらってます。保坂君は、私と同じ皆勤賞。常連になりつつあります。笑

個人的には、山崎先生夫妻に会える機会なんだと楽しみにしていたりします。

 

レーザー白内障は、まさにチーム医療。受付や検査員、看護婦など全職種のスタッフ達にも必要な勉強会だと思って、うちのスタッフ達を気軽に誘っているし、いつも温かく迎えてもらえています。本当にありがとうございます!

 

今回4人ものスタッフ達が参加してくれて、一緒に私の発表を聞いてくれた。行きの道中。そんなスタッフ達を労いたくなり、新宿で途中下車して、高島屋の千疋屋フルーツパーラーで、しばし歓談。フルーツの甘さと美味しさに癒されました。美味しいかったね〜。

 

会場では、医局の先輩であるスカイビル眼科院長の秦先生(同じ日に講演されました)、ある時期一緒に出向病院で苦楽を共にした羽藤先生とばったり。懐かしいさや嬉しさで昔話に花が咲きました。それぞれが昔と肩書きや立場は変わったのですが、アンチエイジングなのか?昔と全然変わってないねって笑い話になりました。あの時も一生懸命、無我夢中に働いたから…今がある。

 

開業してから、医局の先輩や後輩達に会う機会が年々減ってきた印象です。だから…東京などに勉強会に行く時は、手間や労力はありますが、誰に会えるのか?楽しみの一つなんです。その時に胸を張って近況報告出来るように、一日一日を大切にしたいです。

後日、講演内容を山崎先生から個人的にお褒め頂きました。これまでの頑張りを認めてもらえたようで誇らしくもあり、これからも継続していく励みになりました。

今回の経験を通して…何か新しい事を始めるのは、本当に大変な事です。想像以上でした。ですが…『患者様のため』とぶれない信念を持ち続け、ゆっくりでも歩んでいけば、必ず分かり合える真の友に出会えるし、スタッフ達にも響いていくのだと思いました。

その考えは、プライベートでも一緒なんだと思っています。個人的に、やりたい事や挑戦したい事が山ほどあります。24時間では足りないぐらいです。笑。

また、人の出会いには、本当に恵まれた人生だと実感しています。年を重ねる毎に…私の周りには、素敵な仲間や友達が増えています。もちろん、スタッフや患者様との出会いも含め…。

 

 

 

 

 

270度映画

2017.07.09更新

みなさん、こんにちは!
受付の青木です★
先日、公開中の映画「パイレーツオブカリビアン」を観に行ってきました♪
映画といえば、お台場にできた3面スクリーンの「screenX」が気になってます!
4DXもまだ体験したことがありませんが
3面スクリーンは体験してみたいですね!
群馬にも早くできますように(*´∇`*)

湯釜

2017.07.07更新

こんにちは。事務の青木です。
日に日に暑さが増して、今年の夏も夏バテにならないよう体調管理に気をつけたいと思います(´-`).。oO

夏といえば様々なイベントがありますが、私が今行ってみたいところは草津にある湯釜です。確か2年前位に、思い立って行ってみたところ、ここ3年近く規制がかかっていたようです。そしてついに6月に噴火警戒レベルが1に下がったと聞きました。まだ一度も見たことがないので、エメラルドグリーンの湯釜を見に行けたらいいなと思っています( ˆoˆ )/

暑い日が続くようなので皆様も熱中症などには十分気をつけて下さいねp(^_^)q

全米オープン

2017.06.23更新

 

ゴルフ好きなら…先週末から月曜日(19日)の最終日まで。松山英樹プロの一打一打に期待とため息の連続だったのでは無いでしょうか?私もゴルフ仲間達とラインを使って、一緒に観戦している気分で盛り上がりました。

 

男子ゴルフ全米オープン。世界最高峰のビッグトーナメントであり、4大メジャーの一つ。その優勝に…ついに日本人が届きそうな4日間でしたね。彼のアマチュア時代から今までの成績…PGAでの2016シーズン終盤から206-2017シーズンの活躍振りから、世界中の解説者の誰もが今年の優勝候補の一人として名を挙げ、本人も確かな手応えの中、本当にもう少しのところでした…泣。

 

 

終わってみれば、4打差開いての2位だったので…惜敗。ゴルフにタラ、レバはありません。ただし、ショットの精度、飛距離は世界トップクラス(メジャー優勝者に相応しい)にまで達してきたと言っても過言では無いでしょうか?

 

 

彼はゴルフが大好きで負けず嫌いだそうです。その気質と気持ち、日本人の勤勉さを持ってすれば…夢物語も現実になるんだと思えてなりません。そしてアマチュア時代から、世界の4大メジャーを獲るとの明確な目標を公言していました。公言することで、自分の中の迷いや退路を断ちストイックに目標を達成するために、アメリカで1日(24時間)を過ごしているのだろうと想像すると…無条件で応援したくなるし、職種は違えどプロとして学ぶべきところが多い生き方なんだろうなと思います。

 

 

真剣にゴルフをやった事のある人は、分かると思いますが…18ホールの間(約5時間)に幾つものドラマがあり感情の起伏が生じ、時に邪念や欲が入り自分を苦しめる…細かく見ると一打一打でのセルフコントロールの難しさは群を抜いているスポーツだと思います。でも、私はこのうえ無く上手くなりたいとの向上心を駆り立てられます。眼科手術と一緒で…。

 

 

私には、ゴルフで超えたい友人(好敵手)がいます。夢は大きく…ホームグランドでいつかクラチャンにも成りたいです。そのためには、何をすべきか?今から考えて過ごすゴルフライフは、幸せな事なんだと思います。多分、ゴルフ好きな人間は、私を含めM気質なんじゃ無いでしょうか?笑。皆さんどう思いますか?

 

 

 

 

 

レーザー白内障手術勉強会に参加して来ました。

2017.06.04更新

ORTの保坂です。
先日、アルコン主催のレーザー白内障手術の勉強会に太田院長と参加して来ました。

講演された内容としてはレーザー白内障手術の症例だけでは無く、その講演された先生方のクリニックでの運用方法やスタッフの教育など今後クリニックでも活かしたい内容が数多くありました。

3焦点眼内レンズを導入し、患者様からの希望や質問、相談を伺う事があります。患者様の術後の見え方、生活を更に充実したものにしたいという思いを最近感じます。それに見合うだけのご案内や説明、術前検査も行えるよう日々、院長含めスタッフ一同で努力して行きたいと思います。

クリニックの3本柱ー③

2017.06.03更新

日曜日に、虎ノ門ヒルズでアルコン社主催のレーザー白内障の勉強会があった。うちのORTの保坂君と参加してきた。うちは、彼と二人三脚ではじめて、今までの全症例において情報の共有と経験を共にしてきた。これからも…。うちの白内障手術(レーザー白内障手術、乱視矯正マニュアル白内障手術)には、無くてはならない存在だし、これ以上ない相棒。

 

 

実は…これから導入を考えている先生達向けの会でもあったため…私の期待したトラブルシューティングなどの実際の難症例の検討会とはちょっと違う会であった。が…基本事項の再確認と他院の取り組みなど普段では知り得ない貴重な内容でもあった。

 

 

特に実際、未だ現役の眼科医(杉田眼科の杉田院長)がレーザー白内障手術を受けた体験談は…恐らく世界初?かと会場も大いに盛り上がった。患者様には、手術中あんな感じに見えているのか?…。

 

 

今回の会で…オーガナイザーの先生達はじめ会場にいた全ての人間が、レーザー白内障手術は、より高いレベルで安全性が担保された手術であること(人では及び得ない領域)、またプレミアレンズ(多焦点レンズ…2焦点と3焦点レンズ)との相性は抜群との再認識を得たであろう。付け加えると…どんな名医でも体調や気分で、術後クオリティーに差が出てしまうマニュアル手術。その人間が、人間だからこそ差が出てしまう領域を圧倒的な技術力でカバーしたのがレーザー白内障手術だと考えると分かりやすいかもしれない。

 

 

実際…当院ではじめてみて、実は初期のラーニングカーブは確かに存在するし、ちょっとしたコツも多々あります。従来の白内障手術とは別物と考える先生もいます。が、私は慣れ親しんだ従来の白内障手術の最高のアシスタント(味方)であると考え使用しています。だからより安全でよりクオリティーが高い手術を提供できているのです。もちろん術前検査(ベリオン)あっての事だと付け加えます。

 

 

うちの3本柱の一つであるレーザー白内障手術。去年の12月から開始して、ご好評によりすでに50眼近くを執刀させて頂きました。患者様の意識の高さからなんだと思います。そして術後、多くの患者様に、満足して頂けています。より安全で精巧な手術(レーザー白内障手術)であれば…当たり前の結果。と思う反面。日々の診療の中で…この素晴らしい技術(安全で精巧精密)や多焦点眼内レンズの良さをしっかり伝えられているのか?まず、多焦点に2焦点と3焦点レンズが存在すること。そして…2焦点には欠点があり3焦点には遠く及ばないこと。その情報をしっかり患者様に発信出来ているのか?まず、うちの職員達にしっかり伝わっているのか?システムを含めた今後のうちの課題です。笑。

 

 

私自身が、白内障なら…間違いなく両眼にレーザー白内障手術と3焦点IOLを選択します。3焦点レンズは、残念ながら日本未認可のレンズです。自費(高額)でしか使用出来ません。今、先進特約(国内)で使用出来るのは…2焦点レンズです。どちらも多焦点眼内レンズと呼ばれますが、私は全くの別物と捉えています。しつこいですが…3焦点は、2焦点の欠点を補うのに余りある恩恵を受けられる真のプレミアレンズだと考えています。乱視矯正も3焦点なら可能です。

 

 

また、同時に3焦点レンズのもたらす術後のクオリティーは、老眼治療の答えなんだと考えています。そう考えると…白内障手術は、視力が落ちて不自由になったから手術の時代から…老眼を自覚された年代のかたにも、手術に…の時代になっていくかもしれません。今後もレーザー技術はさらに発達発展するだろうし…3焦点以上のレンズが開発されるであろうから…。

 

 

もちろん…先進特約を利用されて、うちでレーザー白内障手術と2焦点眼内レンズを入れられた多くの患者様は単焦点レンズ(一般保険)を入れられたかたよりも、当たり前ですが、日常生活において圧倒的に眼鏡が要らないシチュエーションが多く満足度は高いようです。間違えて欲しくないのは…決して保険での単焦点レンズが悪いわけでは無く、しっかり理解してその方が選択されたかどうか?なのです。金銭面など総合的にしっかり情報を伝えられたうえでの選択。白内障術後の生活を送られるのは、間違いなく患者様本人で、我々術者ではありません。その長い生活において、眼鏡使用や見えかたに本当に納得され決定されましたか?

 

 

白内障手術に、どこまでお金や時間をかけるか?人それぞれの価値観なんだと思います。70歳で90%の発症率と言われる白内障。自分の父親を見ていても、今の70代はまだまだ活動的で元気な人が多い。昔のようにはっきり物を見たい。眼鏡から解放されたい。誰もが当たり前のように描く希望。それが…現実になっています。

 

 

眼科からアンチエイジング。その一つの提案がレーザー白内障手術に多焦点眼内レンズなのです。若い時と同じような見えかたに近づけたいなら…間違いなくその選択。先進特約を利用して2焦点の多焦点眼内レンズでも良いですが…よりクオリティーの高い見えかたをがご希望なら3焦点眼内レンズの選択…になるのではないでしょうか?自由に選べる時代です。

 

 

ただし、全ての眼がレーザー白内障手術の適応にはなりません。もちろん相談会や説明会。術前検査や簡易な適応検査など…もっと気軽に最先端白内障手術を皆様に知って頂けるように、下之城から発信していきます。それがレーザー白内障手術装置を北関東初導入したうちの使命であり、私にいつもありがたいアドバイスをして頂ける七里眼科院長の山崎先生(日本初導入した)への恩返しかとも考えています。

 

 

下之城眼科は、臨床における3本柱を常に意識して高いレベルでの医療知識や技術を提供し続けます。それが開業医に課せられた地域医療水準の向上の使命に繋がると考えるからです。

 

 

また、開院して3年。スタッフの入れ替わりは今だ激しいですが…嬉しい事にやっと現場における3本柱(受付、検査、看護部門のリーダーたる人材)が確立出来つつあります。リーダーを中心に…院長はじめ、全職員達が患者様のために出来る事を日々模索して、人間的にも成長していける組織を…職場をこれから作っていけるものと信じています。

 

 

クリニックの3本柱ー②

2017.05.16更新

開院以来、硝子体手術の必要な患者様に全力で対応させて頂き、地域医療に貢献してきた自負がある。実は、当院の大黒柱。これからも…。他院には無い特徴のひとつ。


また、『歪み』の自覚症状に真剣に向き合っています。歪みは、網膜の中心である黄斑の異常でしか生じません。例えば…黄斑上膜、黄斑円孔、硝子体黄斑牽引症候群、黄斑浮腫、網膜分離。全て当院で手術対応していて、患者様に喜ばれています。もちろん硝子体注射も普通に行っています。開院以来の当院の手術実績は半年毎に更新していますので、ぜひ併せてご覧ください。


また、このブログを読まれた方は、1日一回でも良いので、交互に片眼での見え方に変化が無いか確認する習慣を持ってください。格子状のマス目が歪んでいないか?見たい中心が暗く無いか?もし、異常を感じたら当院にぜひ相談してください!


以前のブログでも書いたが、当院の初オペが網膜剥離から始まったのも何かの縁かと思っている。ここで、硝子体手術をしていく…。なぜか、網膜剥離は時期が重なることが多く、特に長期休暇を前に連続する事があります。まるで感染しているように。患者様と相談して、当院での手術を希望されれば、いつもどうり手術で剥離が治る環境に整えるだけ…。緊急が同日2件なんていう日もあります。


私が硝子体手術に生涯携わりたいと思った出来事のひとつに…眼科医4年目のある出向病院での出来事が強く影響している。


白内障手術は、なんとか独り立ちした頃…ある近隣の開業医の先生から重篤な白内障術後の合併症の一つである眼内炎の患者様を紹介された。もちろん当時の上司宛てへの紹介である。緊急での硝子体手術の結果…患者様は視力を温存出来ました。


今では、原因菌により…その視力予後が左右される事が分かっている。それでも大事なのは、早期発見と早期硝子体手術(外科的介入)

期待を持って白内障手術を受けた後に感染症やトラブルが起きる事は、対処を間違えると手術を受ける側と手術を執刀する側とどちらも不幸にする事になりかねません。本当に…。

私は、その時、悲壮感を持って来院された患者様の表情と不安と心配でしょうがないご家族様の表情を忘れられません。藁をも掴む思いで、紹介先まで移動してきた事は想像に難くなく…。例えば、白内障手術をした同じ施設で同じ術者が処置出来たのであれば…全てが無駄な心労の時間だったんでは無いか?と思いました。


当たり前ですが…白内障手術をした先生よりも、後で合併症を処理した先生が感謝され、最後まで頼られる。術後合併症は、誰が手術しても…起きる時は、必ず起きる。だからその対処法を会得した方が合併症をゼロにする努力(不可能)より、より患者様のためになると考えるようになりました。どうせ術者として生きていくなら…最後まで面倒を見られる技術を身につける。


ちょうど眼科専門医試験を受ける時期と重なった体験でしたので、私の専門医となってから歩む道は、はっきりと決まりました。本当の意味での術者として独り立ちをすること。巡り合わせも良く、網膜復位術や20G硝子体手術をしっかり経験出来た後に、今主流のMIVSをスタート出来た事。常に向上心があり卓越した技術や知識を持った臨床畑の上司の元での同僚達との数年間の切磋琢磨した臨床経験は…その後の眼科医としての私なりのスタイルを確立する礎(患者様のために必死に常に治療レベルを上げていく事)になっている。



術後合併症として…網膜剥離、網膜剥離再剥離、水晶体核落下、眼内レンズ落下や変位、眼内炎、そして駆逐性出血。今まで、全てを経験し対処させて頂きました。水泡性角膜症の患者様に対しDSAEK手術を執刀させて頂いた貴重な経験もあります。その時々での指導医の先生方や患者様との出会いには、本当に恵まれてきました。


そんな経験を活かし…ご紹介を頂くトラブル眼を対処させて頂く場合。両方の立場に敬意を込め出来る限りの即日対応(もちろん緊急度を把握して)を心掛けています。そして即日結果報告(患者様やご家族様、執刀された先生へ)をして、出来るだけ、無駄な不安な時間を短くしてあげたい思い対応させて頂いております。



最後に、どこの大学病院も…最先端の研究、教育、臨床と3本柱がある事はよく知られた事だと思います。臨床で負担がかかり過ぎると、研究や教育という大学病院でしかできない役割に歪みが生じ、無理をし続ければスタッフ達は疲弊する。私が昔、慶応大学病院にいた時の素直な感想です。群馬大学も例外ではないと思います。逆に、クリニックに課せられた責任は、臨床だと思っています。大学病院でしか対応できない眼(患者様)も確かにありますが…。そんなに多いかな?


出来る限りの事をクリニックで対応する事が、私の考える地域医療への貢献だと思っています。



今週末…毎年のように参加させて頂いている硝子体ビデオセミナーに今年も参加してきます。今の自分の臨床レベルの確認と、少しでも翌週から患者様のためになる知識や手術のちょっとしたコツを吸収できたらと思っています。全ては、患者様のために…。

















クリニックの3本柱-①

2017.05.07更新

開院以来…私が、変わらず力を入れているのは、

 

①緑内障患者様の管理(istentなど最新の外科的治療を含む)

②変わらず…硝子体手術での地域貢献

③そして…白内障手術から老視治療    の3本柱です。

 

 

③は、LenSxとの出会いで、自身の将来的な希望だった夢物語が…現実として確信的なレベルに到達してきた実感あるので…今後3本柱の-③で詳しく話させてもらいます。

 

 

 

①先日の眼科学会で、istent講習会に参加し…自院でのフェイズ2まで終了しました。あとは、フェイズ3の実際に患者様に手術する段階です。私は、早期緑内障に対しトラベクトームという手術の認定医です。その資格を取得した経緯から考えると、istentはなんら特別な手技は必要では無く、ステントを挿入するコツはいるものの、トラベクトームよりむしろより短時間でより低侵襲で手術を終えられると感じています。私個人的には…トラベクトームの方が眼圧下降には効果がありそうかな?と今現在の素直な感想です…。

 

当院で、変わらず中期以降の緑内障患者様には、トラベクレクトミーやエクスプレスオペは継続して施行しています。クリニックでも…術後の管理含め真摯に向き合っていくべきもの(使命)だと変わらず思っています。

 

 

緑内障は、ご存知のように失明原因の第1位です。40歳以上から発症率が年々増加するため、まずは、クリニックとして健康と思っている人にほど、年に1回の検診の必要性の啓蒙。そして家族歴の存在の周知徹底。緑内障患者様の眼圧管理は、いたずらに点眼薬を追加するのでは無く、外科的治療も考慮する事を常に考えて診察に当たっています。自戒の念を込めて…とにかく…視野を残す事。

 

 

そんな中…先日北高崎駅にほど近い場所で約1年前に新規開業した『だるま眼科』の田邊先生夫妻と話す機会を得ました。田邊院長は、緑内障専門医で、早期緑内障患者様に対し積極的にトラベクロトミーを白内障手術と同時にされているとお聞きしました。私は、個人的にとても良い事だと感銘を受けました。

 

 

私自身が、大学時代と出向病院時代に、発達緑内障患者様3名にトラベクロトミーを施術した経験があります。指導医の先生のおかげで、無事に手術を終わらせる事が出来ました。術後管理は、トラベクレクトミーとは雲泥の差で安全で楽。一過性の眼圧上昇に注意すれば、確実に15前後まで眼圧を低下させられます。当時から、初期緑内障患者様に有益な術式との理解はありました。ただし、田邊院長のように卓越した技量と経験のあるDr が行なってこそ。私には出来ません。また一過性の眼圧上昇を予防するためにシヌソトミーも併用しているとおっしゃっていました。

 

 

トラベクトームやistentは、結膜、強膜を温存できる手技というメリットがある内眼手術ですが…適応疾患に限りがあります。また白内障手術との同時手術が絶対条件。一方で、トラベクロトミーは、結膜や強膜を切開する必要がありますが、初期緑内障の全病態に施行可能。もちろんすでに白内障手術が終了していても施術可能です。今後、点眼地獄(3種類以上)で負のサイクルに入っていく方や初期緑内障の患者様を積極的に診-診連携で紹介させて頂きたいと思います。

 

 

患者様の視野を守るためには、不治の病である緑内障には、私も早期に積極的な外科的介入が必要だと感じているDr の一人だからです。そして、また手術後は、当院でしっかりと経過観察をさせて頂きますので、どうぞ安心して下さい。

 

 

今回…私の中で初心に立ち返ってクリニックを見つめ直す時期だと判断したため、下之城眼科がどのような立ち位置で微力ながら地域医療に貢献させて頂いているのか、自身の眼科医としての3本柱とリンクさせて、計3回の構成でお話しさせて頂きます。次回は…硝子体手術のお話しです。

 

手術サイトブログには、主に②の硝子体手術のお話しを載せています。併せてご覧頂けると…我々の日々の取り組みの一端を理解して頂けるものと思っています。